レゴブロックでスズメバチを作ったよ。
実は日本の野生動物による死亡事故の原因でもっとも多いのがスズメバチ。
そのスズメバチのなかでも「オオスズメバチ」は蜂界最強クラスの強さを誇る。
非常に獰猛で気性が荒く、強力なアゴで様々な昆虫を肉団子に加工し巣に持ち帰る。
毒針は大きく毒液の量も多いため、何カ所も刺された場合は非常に危険である。
というか刺されなくても毒液を空中散布し、目や呼吸器官に深刻なダメージを与えたり、毒に含まれるフェロモンで援軍を誘導したりする。ヤバい。
ミツバチの幼虫を狙って集団で巣を襲撃する習性がある。
スズメバチ数十匹の攻撃を受けたミツバチ数万匹の巣は、たった数時間で壊滅してしまうほどの圧倒的殲滅力。
しかも殲滅した巣の幼虫を全て持ち帰るまで周囲を見張る役がいるという徹底したプロフェッショナル感。
在来種のニホンミツバチは長い時間をかけて会得した蜂球という集団でスズメバチに取りついて熱して倒す必殺技や、巣を捨てて戦略的撤退という高度な作戦で全滅は免れるが、セイヨウミツバチは成すすべなく全滅する。
名前の由来は大きさが鳥のスズメくらいあるからとか、巣の模様がスズメっぽいからとか所説あり。
そんな最強のスズメバチもオニヤンマやオオカマキリ、アブには一方的に狩られるので生物多様性は素晴らしいなぁと思った。
昆虫を作る際に難しいポイントは顔と翅。
翅は表面処理と微妙なシルエットを薄く処理せねばならず、顔はサイズの割に多種多様な機能が詰まってるので再現に非常に苦労しちゃう。
その分、バチっと決まると最高に気持ちいい。蜂だけに。
