ゾンビアリ

ゾンビアリ
Ophiocordyceps

アリタケに寄生されたアリは行動を支配されるんだって。

感染したアリは数日は普通の行動をとるが、ある日いきなり巣を離れる。
朦朧とした感染アリは正午、地上25cmの場所で葉っぱに噛みつき絶命する。

時間帯と高さは毎回ほぼ同じ。
そして、その場所の下は仲間のアリの通り道なのだ。
絶命したアリの外骨格を突き破り、大量の菌が他のアリに降り注ぐ。
パンデミックのはじまりである。

興味深いのは、感染されたアリを調べた所、
菌はアリの全身に侵入しながらも、脳には全く手をつけていないらしい。
必ず正午頃で高さが指定されるのは菌の繁殖に最も適した環境であるからだって。

いずれアリもこの菌に対する免疫などを獲得するかもしれない、
そうなると菌はもっと強力に進化するはず。
我々脊椎動物がターゲットになる日もくるかもしれない。

Ophiocordyceps unilateralis
Ophiocordyceps unilateralis
Ophiocordyceps unilateralis
Ophiocordyceps sp.

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